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前立腺肥大症
前立腺は男性の膀胱のすぐ下にあり、尿道の周りをぐるりと囲んでいます。
前立腺が大きくなると、尿道を圧迫して尿の流れを妨げ、様々な排尿にかかわる症状が現れやすくなります。
55歳以上の男性5人に1人がかかっているといわれていて、通常、加齢とともに進行するため、年齢を重ねるごとに症状が悪化する傾向があります。
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頻尿: 尿意を感じやすくなり、昼間でも夜間でも頻繁にトイレに行きたくなります。
排尿困難: 尿が出にくくなったり、尿の流れが弱くなったりします。
残尿感: トイレを済ませたつもりでも、尿が残っているような感覚になります。
尿漏れ: 尿をコントロールしにくくなり、がまんできずに尿が漏れることがあります。
治療
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α1ブロッカー:尿道を広げて尿を出しやすくします。
PDE5阻害薬:膀胱と尿道の血流を改善します。
5α還元酵素阻害薬:大きくなった前立腺を小さくします。
漢方薬、植物エキス製剤:前立腺の炎症を抑える、むくみをとるなどの効果が期待されます。
頻尿の症状が強い場合、残尿に注意しながら過活動膀胱治療薬を併用します。
お薬の治療で不十分な場合、手術をおすすめします。